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いわき短期大学で特別講義「幼児教育における横断的な学習の可能性 – エジプト考古学×美術×音楽 – 」開催

2025.06.16

2025年6月13日(金)、いわき短期大学にて、特別講義「幼児教育における横断的な学習の可能性 - エジプト考古学×美術×音楽 – 」が実施されました。

この授業では、学校法人昌平黌 東日本国際大学総長であり、エジプト考古学者でもある吉村 作治 総長が登壇し、古代エジプトの建築や美術、工芸について、実際の発掘経験に基づいた講義を行いました。

講義では、壁画やピラミッド、ペクトラル装飾などの具体的な遺物を紹介しながら、古代エジプトの文化や宗教観、美術に込められた意味を解説しました。学生たちは、講義中に実際の古代エジプトの遺物(オイルランプ)に直接触れる貴重な体験もでき、臨場感ある学びを得ることができました。

後半は音楽に焦点を当て、エジプト研究所の矢澤 健 先生が古代エジプトにおける音楽文化について講義を行いました。楽譜が残っていない中で、壁画や遺物、さらには現代に伝わる民俗音楽から旋律を探る民族音楽学的なアプローチについて紹介がありました。当時使用されていた楽器(オーボエ、ハープ、トランペット、シストラムなど)や、コプト教の典礼歌に見られる旋律の特徴などが紹介され、学生たちは興味深く耳を傾けていました。

また、今後の展望として、古代エジプトの楽譜を再現し、音楽の授業等で長瀬先生とともに歌唱する機会を設けたいという提案もありました。

講義の最後に吉村総長は、「このような学びが皆さんの創作活動に役立つことを願っています」と学生たちにメッセージを贈りました。

実際の遺物に触れ、学際的な視点からエジプトの文化を学ぶ今回の授業は、幼児教育に携わる学生たちにとって、創造的な学びの視野を広げる貴重な機会となりました。

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